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1月に読んだ本。

読んだ本の数:8(小説8冊)
読んだページ数:3058

 

 首都圏ではめずらしい大雪が降ったり、強い寒波に見舞われた1月でした。

 読書のほうはといえば、一年のスタートにしてはまあまあ読めたほうかなとおもいます。印象に残った本は、有栖川有栖さんの「白い兎が逃げる」と高村薫さんの「冷血」です。

 

 「白い兎が逃げる」はひさしぶりの再読だったのですが、こんなに粒ぞろいの中篇集だったっけ! とあらためて驚くほどおもしろかったです。ロジック重視のミステリが持つ絶妙さを、これでもかと堪能しました。火村シリーズのファンとしても楽しめます。

 

 「冷血」は二段組みの文章がびっしり詰まったひじょうに長い、しかし読み応え十分なすばらしい小説でした。合田さんが主役を張るシリーズの長篇です。

 つらい、しんどい、きついとおもいながら、それ以上に夢中になって読みました。あまりに濃い小説だったのでめまいを起こすかとおもうほどで、まだ1月なのにことしのマイベストブックに名乗りを上げました。

 

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 では、続きからまとめです。

 

JUGEMテーマ:読書感想文

風が強く吹いている (新潮文庫)

風が強く吹いている (新潮文庫)感想
放送に触発されて再読した。これだけ何度も読んでいる本もそうないなあと感慨深い。陸上競技の本質というものがあるとして、それが描き切れているかどうかは関係ないのだと、こんかい強く感じた。なぜならしをんさんは作家で陸上選手ではない。小説として完成されていれば何の問題もないのだ。本質やリアリティなどは小説以外に任せておけばいい。けれど、なぜひとびとがこれほどまでに競技に引き付けられ感動するのかという問いもあるとしたら、この本がこたえに一役買うだろう。スピード化が進み強い選手が名を連ね、どれだけコースが変わっても。
読了日:01月04日 著者:三浦 しをん


死の泉 (ハヤカワ・ミステリワールド)死の泉 (ハヤカワ・ミステリワールド)感想
ずっと読みたいとおもっていた本をとうとう読了した。1943年のドイツ。ひさしぶりの二段組みの文章に、ミステリレーベルでありつつ濃く漂う耽美としか言いようがない雰囲気におおいに没頭した。いや、そうはいっても知っていた。ミステリと耽美の相性がいいことは。本自体の凝った作りもさることながら、ページ数が増えるにつれ覚束なくなるような、不安が広がるような、しかしそのハラハラ感が間違いなく読書の楽しみとなっていき飽きなかった。感じ方はそれぞれあって当然だろうが、読み終えたあとの満足感はみなおおきいのではないだろうか。
読了日:01月08日 著者:皆川 博子


夏の祈りは (新潮文庫)夏の祈りは (新潮文庫)感想
誤解されてしまういい方かもしれないが、はっきり言って特別なことは何も起こらない小説だ。そして矛盾するようだがその特別でないように見えることが、どのようにして特別でなくなったのかが理解できる小説でもあるとおもった。高校野球はもともと好きで中継を見るし、須賀さんの作品で言えば集英社オレンジ文庫のシリーズを楽しく読んだ。夏の祈りはという題名がきらきらとうつくしいのは、これまでの球児が望む望まないに関わらず紡いできた証。満を持してやってくる100回目の夏。記念大会なので埼玉からは2校が出場できる。ああ、楽しみだ。
読了日:01月13日 著者:須賀 しのぶ


モロッコ水晶の謎 (講談社文庫)モロッコ水晶の謎 (講談社文庫)感想
単行本やノベルズ版を整理して文庫本に揃い変えているのだが、ぜんかい読んだのがいつなのかをまったく覚えていないくらいの再読になった。「助教授の身代金」だけよく覚えていて、他の三編はほとんどの内容が飛んでいた。気が利いているのはやはり「推理合戦」。殺人事件が起きるミステリを愛しているが、こういった作品があるとシリーズもののファンとしてはとても楽しい。「ABCキラー」と「モロッコ水晶の謎」は根気とひらめきが活躍した印象。ナイフで暗幕を切り裂くような推理だと感じるが、論理でギリギリまで積み上げたからこそ成り立つ。
読了日:01月14日 著者:有栖川 有栖


白い兎が逃げる (光文社文庫)白い兎が逃げる (光文社文庫)感想
ノベルズ版が出たときにすぐに買って読んだ覚えがある。そのあとは斜め読みの再読をしたような、していないような。じぶんでもはっきりしない。こたび遅まきながら手に入れた文庫版を読みなおしておもったのは、「うわ、粒ぞろいじゃん!」。火村先生の思考が冴えわたるのはいつものことだと言ってしまうと乱暴だが、そう、見どころはそこではない。誰ならば犯行をなし得たのかという単純な、しかしいちばん肝心な真相を手繰っていくのが有栖川さんのミステリであり、その先の“意外な○○”。これが! ひじょうに気が利いていて読んでいて痺れた。
読了日:01月19日 著者:有栖川 有栖


冷血(上)冷血(上)感想
「太陽を曳く馬」から1年ほど経過した時系列、間を置かず読みはじめてよかった。上下組の詰まった文章は、高村さんの小説を読んでいる満足感と分厚い壁に阻まれている感覚を同時にもたらすが、犯罪小説とおもえばやはりこれほどまでに読み応えのある本もない。こういう構成できたか、という気持ちは納得から。たんたんと綴られた導入をひとまずイコール犯人と捉えているが、それを合田さんがどのように分析して落とし込むのか。引き続き目を皿にして追いかけたい。そうそう、40代の合田さんもなかなか複雑が極まっていて、出口のない迷路である。
読了日:01月24日 著者:高村 薫


冷血(下)冷血(下)感想
人間が人間を解き明かそうとすることの、滑稽さ、無謀さ、恥知らずさをこれでもかと感じながら、しかし殺人という犯罪行為を国家の名のもとに裁こうとするのなら、時間などいくらあっても足りないのだろう。そしてさらに、時間がいくらあったとしても「解き明かせた」と叫ぶことなどできないし、できないはずなのだ。愚直に被疑者と向き合う合田さんの思考はあいかわらず反問と煩悶の道であり、それを前のめりに追いかけるわたしは肋骨が縮んでしまった気さえした。生命のありかを追及した本書、強く脳内に残るものがある。疲れたが読めてよかった。
読了日:01月25日 著者:高村 薫


猫の傀儡(くぐつ)猫の傀儡(くぐつ)感想
落として上げるとか、上げて落とすというのではなく、落として落とす。そんなイメージがこびりついてしまっている西條さんの、なんと猫が語り部を務める時代小説である。最初はそのミスジの口調にとまどったが、さいごまで読んでみればこのべらんめえ口調(とは違うのかもしれないけれど、個人的な感覚として)がなんとも頼もしく、これしかないとおもわせる。“傀儡”なんて穏やかじゃないな、とおもった題名もそこに誇りがあるとなると一気に印象が変わるからことばはおもしろい。著者ならではの謎解きも満足がいくもので、江戸の暗さが際立った。
読了日:01月28日 著者:西條 奈加



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  • 2018.02.01 Thursday
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