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「天国でまた会おう」

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“終戦以来、町ではありとあらゆる傷痍者を見かけたがーーその点では戦争は、驚くほどの想像力を発揮したーー顔の真ん中に穴があき、片脚を引きずって歩く長身の怪物(ゴーレム)を前にして、ロシア人のタクシー運転手はぎょっとしていた。”

P.208

膨大な犠牲者を出して、
大戦は終わった。
真面目なアルベールは、
戦争で職も恋人も失ってしまった。
画才に恵まれた若きエドゥアールは顔に大怪我を負い、
家族とのつながりを断つ。
戦死者は称揚するのに、
生き延びた兵士たちには冷淡な世間。
支え合いながら生きる青年たちは、
やがて国家を揺るがす前代未聞の詐欺を企てる!

第一次世界大戦後のフランスを舞台に、青年たちの苦難と逆襲を鮮やかに描き上げた一気読み必至の傑作長篇。


 日本では「その女、アレックス」で一躍有名になった作家だと言えば、たいていの本好きが「ああ」と理解されるのではないでしょうか。なんて言いつつわたしは読んだことはないのですが(はやく読みたい!)。
 その著者がミステリを離れて書き上げたのが、本書「天国でまた会おう」です。まずこの題名にしびれますが、中身はそんなのんきなことは言っていられなくなる、じぶんの頭の重さに耐えられなくなるような小説でした。

 “前代未聞の詐欺”というのは間違いないのですが、意識を奪うのはそちらではありません。丹念な心理描写で読ませ、詐欺によって青年ふたりがどんな変化を見せるのかが、強い陰影をもたらします。
 兵士だったちっぽけなふたりが、なぜ詐欺を企てたのか。その苦しみには果てしない想像力が必要で、果てしない悲しみが寄り添っています。

 重いPTSDを抱えたアルベール、顔面の半分を失いモルヒネ中毒となったエドゥアール。彼らがそこに至るまでがすでにつらくてたまらないのに、このふたりがどうなってしまうのかが気がかりで、そのハラハラ感が目を離すような隙を与えてくれませんでした。
 さらには独自性にあふれた地の文と、息詰まる物語運びも強烈です。

 焦点が当たるのは彼らだけではなく、この戦争で勲章をあげたもの、息子を失ったものなど様々なひとが出てくるのですが、それがまた手に汗握る攻防、展開を見せます。
 ほんの少しだけこころ和むような場面がないわけではないのですが、どこまでいっても、どこを読んでも緊張感漂う全582ページでした。

 終盤に青年のひとりが遭遇した出来事で、わたしはまさにカタルシス(悲劇による精神の浄化作用)を得たのですが……なんなのでしょう? 本を読むって。そんなことをおもう、とにかく強烈な読書でした。
 さらにふしぎなことには、こんなに息苦しい内容なのに、「ねえ読んでみてよ」と誰かに差し出してもみたくなるのです。

 

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  • 2017.09.04 Monday
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